Introduction

フランス、韓国、香港、日本 共同制作

世界が注目する才能磯村勇斗×内山拓也監督

内山拓也監督の前作『佐々木、イン、マイマイン』(20)の将来に希望も持てない閉塞感の中で煮詰まった自意識が爆発するパッションやマインドは本作にも受け継がれ、失われた人生に絶望することも、家族から逃れることもできない一人の青年が、背負ったものの重さと虚しさに飲み込まれながらも、自分の中にある最後の砦と向き合う生き様がこれでもかと描かれる。そして、大切な人を失った遺された者たちも、信じるべきものを信じるために闘っている。あらゆる理不尽にまみれても、自分の正義を守り懸命に生きようとする、名もなき人々の魂の叫びをスクリーンに焼きつけた。

Story

ひとりの名もなき若者が死んだ。

風間彩人(磯村勇斗)は、亡くなった父の借金を返済し、 難病を患う母、麻美(霧島れいか)の介護をしながら、 昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。

彩人の弟・壮平(福山翔大)も同居し、同じく、 借金返済と介護を担いながら、 父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れている。

息の詰まるような生活に蝕まれながらも、 彩人は恋人の日向(岸井ゆきの)との小さな幸せを掴みたいと考えている。 しかし、彩人の親友の大和(染谷将太)の結婚を祝う、 つつましくも幸せな宴会の夜、 彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまう。

Cast

Cast

Director

内山拓也 原案・脚本・監督

内山拓也原案・脚本・監督

1992年、新潟県出身。文化服装学院入学後、学業と並行してスタイリスト活動を始めるが、その過程で映画の撮影現場に触れ、映画の道を志す。23歳で初監督した『ヴァニタス』(16)がPFFアワード2016観客賞を受賞したほか、香港国際映画祭にも出品を果たし、批評家連盟賞にノミネートされる。俳優の細川岳と共同で脚本を書いた『佐々木、イン、マイマイン』(20)で劇場長編映画デビュー。2020年度新藤兼人賞や第42回ヨコハマ映画祭新人監督賞に輝く。King Gnu「The hole」、SixTONES「わたし」などのMV演出や『余りある』(21)『LAYERS』(22)などの短編や広告映像を手がけて話題を集め続け、「2021年ニッポンを変える100人」に選出される。『若き見知らぬ者たち』は待望の商業長編初監督作となる。

劇場情報

2024年10月11日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

Wall Paper

公式Instagramにて投稿中の劇中写真を、オリジナル壁紙として配信中。
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